「民主共和国臨時政府執務室」と名乗るブログの初っ端の記事に『君主論』の事を書く辺り、僕なりの冗談を読み取って欲しい、というよりかはそれ以前に、多分自分が今まで関係を持ってきた人たちは、両親を含め皆その辺の皮肉が大好きだったんだろうと思っている。
単位もロクに取れない学部生の、それも門外漢の立場からの意見なんか所詮学術的にどーーーでもいいので書かないが、読後の感想みたいな何かとりとめのないものを書くのであるよ。
意外といえば意外だったが、彼は『君主論』の他、民主政体についての本を記述していたらしい、というのも彼が本文中で述べていた。自由民主主義の勝利で所謂「歴史の終わり」を見た今や、独裁体制など(どっかの米帝のお陰で)長続きしないことは簡単に想像がつく。とすると、最早この本は国家の運営というよりは単なるリーダー論を述べていると考えた方がいいことまでは学部生でもわかる。
ある意味で500年位、みんな大好きドラッカー先生を先取りしていた様にも思える。わーすごい(爆)。意識高い系の連中が好む訳だ。
神様万歳なルネサンス前後だったかの時期に、ここまで理性的・論理的な経営術を展開したのはある種コペ転だったのかなとは思う。そういえば、彼は教会と世俗の権力の話も書いていた。見抜く力があったのだろう。
有名な「獅子と狐」の話はかなり終わりの方に、一箇所だけポツリとあるだけなのも意外だった。あと岩波版は訳注多すぎ。本文の内容は一日あれば読めるくらい。