民主共和国臨時政府執務室

Willkommen im Büro der Provisorischen Regierung der Demokratische Republik!

読書

服飾と官能、またはバタイユとの格闘(une bataille avec Bataille)

あなたは知らないのか、聞いたことはないのか。 主は、とこしえにいます神 地の果てに及ぶすべてのものの造り主。 倦むことなく、疲れることなく その英知は究めがたい。 イザヤ書 40:28 本屋で聖書検定なるクソの役にも立たない検定の「公式テキスト」を見…

a present

プライベートで人生の区切りがついたタイミングなので、現段階で自分の脳みそに浮遊していることがらを文章として書き出しておく。 ①Amazing Grace ぼくはアメイジング・グレイスという曲が「嫌いではない」。メディアの効果で割と世間にも知られた曲である…

高島鈴『布団の中から蜂起せよ』

布団の中から蜂起せよ: アナーカ・フェミニズムのための断章作者:高島 鈴人文書院Amazon布団の中から蜂起せよ - 株式会社 人文書院 書店に赴くという行為は、ぼくにとってただ脚の筋肉の運動を意味するというわけではない。そもそも書店というところには、本…

E. I. ザミャーチン『われら』

われら - 岩波書店 ぼくは一年で一冊しかマトモな読書をできないのかもしれない。いや、それでもマシな方だ。だってぼくは資本主義的生産様式の奴隷に過ぎないのだから。読書する時間を与えられている奴隷など本来は存在しない。ぼくはその点特権階級に属し…

ジッド『ソヴィエト旅行記』 訳:國分俊宏

ソヴィエト旅行記 | 光文社古典新訳文庫ソヴィエト旅行記 (光文社古典新訳文庫)作者:ジッド光文社Amazon 久々の、本当に久々の頑張って書く書評である。なお、この記事には天地開闢以来最長の前置きが書かれている。Hirohitoのように「堪ヘ難キヲ堪ヘ」てほ…

架神恭介、辰巳一世『完全教祖マニュアル』

完全教祖マニュアル (ちくま新書)作者:恭介, 架神,一世, 辰巳発売日: 2009/11/01メディア: 新書筑摩書房 完全教祖マニュアル / 架神 恭介 著, 辰巳 一世 著 今日、たまたま本屋で手にした新書である。サクッと読めたのでその日のうちに。鮮度抜群の感想であ…

【「死」に関する民主共和国臨時政府国家評議会議長談話】

この記事を書き始めてから数か月が経ったが、放置推敲している間に激動の2020年は永遠の過去の彼方へと吹き飛んでいった。「日本人的惰性」教徒の自分ですら、年越しの瞬間の初詣には行かなかった。ゆく年くる年を見ながら年を越すのは人生で初めての経験だ…

『ブッダのことば』訳:中村元

突然どうした。 心が疲れている(要検証)ので、このまま書き始めます。 ブッダのことば。原語ではスッタニパータ。一応ブッダが弟子に直接語ったとされる事が書いてあるらしいということを聞いた事がある気がするかもしれない。 基本的には詩の集まりである…

トーマス・ペイン『コモン・センス』

ある種じょーしきの話である。 内容自体は教科書で習う通り。ずっと反英。ペインさんはNATOとか見たら卒倒どころか火を噴きながら殴りかかってきそう。 最早当時とは情勢が違いすぎて政治的な面からは何とも言えないが、やはり凄まじい情熱を感じる。 この本…

レーニン『帝国主義』

序盤からブッ込んでいく。 ロシア革命から丁度100年の今年、折角なのでロシア革命に関する本、それもレーニンの本を読んでみようと思った。レーニンといえば、やはり『帝国主義』である。 資本主義が発達するとカネ余りが生じ、投下先を求めて世界分割が起こ…

マキアヴェッリ『君主論』

「民主共和国臨時政府執務室」と名乗るブログの初っ端の記事に『君主論』の事を書く辺り、僕なりの冗談を読み取って欲しい、というよりかはそれ以前に、多分自分が今まで関係を持ってきた人たちは、両親を含め皆その辺の皮肉が大好きだったんだろうと思って…